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森英樹2008年度理事長予定者

 「このままで本当に良いのだろうか。何か忘れていないだろうか。」
 このように感じたことはありませんか。今のこの日本の自由や豊かさのなかで何か忘れてしまったことがあるのではないでしょうか。市民一人ひとりの地域への無関心や誰がやっても同じという無責任な状態は、なお一層強まってきていると感じます。
 礼儀作法が重んじられ、海外からも高い評価を受けてきた日本の伝統や精神文化は、今や急速に衰退してきてしまったのではないでしょうか。
 そのような現状を打破するための第一歩が、我々の祖先が築きあげてきてくれた古き良き日本の伝統文化を見つめなおし、高潔な日本に回帰することであると確信しております。

《品格〜Eile nicht, Weile nicht.(急ぐことなかれ、留まることなかれ)〜》

 上記を実現するための大きな柱となるのが、品格を確立することです。今の日本に誇りを持っている国民はどれくらいいるでしょうか。決して満足している国民ばかりではないと思います。それは何が原因なのでしょうか。今の政治でしょうか。それとも混迷する経済にあるのでしょうか。そういうこともあるかもしれませんが、原因の一つは我々自身にもあるのではないでしょうか。かつての日本人は自分達の国に誇りを持っていました。それは国を思い、家族を思い、先祖を慮(おもんばか)る心を持っていたからです。他人に依存するばかりではなく、ましてやあきらめるばかりではなく、自分自身の品格を確立しなければ今の日本、さらには習志野に対してでさえ自信を持ったまちづくりはできないでしょう。日本人としての誇りとプライドをまず取り戻さなければなりません。自分の国を理解し、今一度自分自身を見つめなおし、今自分の置かれている状況を理解し、咀嚼(そしゃく)することにより、自分自身を理解することができ、これからのJC運動の方向性が見えてくると思います。
 自分達のまちは自分達でつくらなければなりません。積極果敢に社会改革運動を実践できる人間である"社会起業家"となるため、日本人としての品格を今一度取り戻すこと、それこそが我々がしなければならない第一歩と考えております。そして品格を確立し、その品格を胸に抱いて最終段階として指導力啓発に結びつけることにより、その思いが必ず市民一人ひとりに受け継がれ、市民意識ムーブメントを巻き起こすことができるのです。

《真の公益を実現できる組織として》
 メンバー一人ひとりの向上とともに組織力の向上も必要不可欠です。近年、公益法人としての品格が問われはじめて久しくなりますが、2008年は公益法人制度の改革元年であり、公益法人の活動内容や会計内容において、より透明性が問われ、より一層の開示性や公共性が求められるようになります。その一方、「公益」という言葉を前面に押し出して活動することができるようになることで、より地域での活動がしやすくなり、税制面での優遇措置も与えられます。我々の組織もその進む方向を決定していかなければなりません。それは今後の運動を円滑に遂行する上で避けては通れない課題となっております。
 またそれは、表面的なもので終わっては単なる自己満足や体裁上のことで、組織への縛りが厳しくなるだけで何の効果もありません。青年会議所の存在意義や目的を考え、その位置付けを再確認し、取り組んでいかなければなりません。「公益」とはその言葉の通り、不特定かつ多数の人々や地域の利益増進に寄与することであり、青年会議所の理念とまったく同一線上にあるということが伺えます。したがって、我々習志野青年会議所においても、これまでの運動や事業を検証し、今後のJC運動を考えていった上で、公益社団法人格の取得を目指し、その立場を確立したいと考えます。

《市民意識変革の能動者たるJAYCEEとして》
 これまでの習志野青年会議所においても、その創設以来、「明るい豊かな社会づくり」という恒久の目的を抱いてその時代や地域に適した運動を展開してまいりました。2008年度の運動展開におきましても、そのベクトルは変えることなく邁進してまいります。市民の無気力、無関心のようなお任せ民主主義や、自己中心的で他人の迷惑を顧みない無責任民主主義を脱却し、地域の未来を創っていくのは自分達自身だという、市民一人ひとりが主役として自立し、主体的に参画していけるような社会を築いていかなければなりません。それこそがまさに「個人の自立性と社会の公共性が生き生きと協和する確かな時代を築く」ことなのです。そしてそのために、率先して我々が市民のリーダーとして市民とともに運動を展開することにより、市民意識変革を醸成していかなければならないのです。

《次代を担う青少年のために》
 今のこども達は自分達の国やまちに対してどのように思っているでしょうか。自分達のまちに誇りを持っているでしょうか。こども達のみならず、我々責任世代においても同様のことが覗えます。最近の日本人(市民)からは国(まち)のために労を惜しまず何かをしようとする心や国(まち)の将来を想う心が失われつつあるように感じます。心の内から国(まち)に対する想いを育むことができれば、自ずと市民意識も向上することでしょう。我々責任世代が次代を担う青少年に未来を繋いでいかなければなりません。
 こども達の健全な自主性を育むためには、古くから受け継がれてきた日本の文化や伝統的な精神性を正しく伝えなければなりません。それらを受け継いでこそ、日本人としての誇りや自信が生まれてくるのです。
 欧米では、道徳教育が宗教を通じて学校や家庭で普通に行われています。しかし日本ではどうでしょう。日本では憲法で宗教教育が否定されていることもありますが、教育の現場では充分な道徳教育は行われていません。しかしながら、本来日本人は人に教わらなくても、祖先を敬(うやま)う念や自然や季節を慈(いつく)しむ心、物を大切にする気持ちを持ち合わせていました。それは外国の人には与えられていない日本人独特の倫理道徳観です。それが大東亜戦争の敗戦後、失われつつあります。高潔な精神性を身にまとい、伝統を尊(たっと)ぶことは自分自身の誇りにもつながります。
 今一度、我々が縦軸として我々の歴史を学び、これまで受け継がれてきた伝統や文化や精神文化を検証し、その中から次代に引き継ぐ価値観を適格に選択し、次代を担う青少年に引き継いでいかなければなりません。

《今求められること》
 我々がしなければならない事。生を受けた限り遂行(すいこう)しなければならない使命。それは、先人から連綿と受け継がれてきた心をこれからの世代に引き継いでいかなければならないことです。この大きな変革期に、すべては、まちのため、昔の言葉で言うならば「お国のため」に我々現役メンバーが品格と誇りを持ち、JC運動に携われる事に感謝の念を持って運動していくことが、今後更に急速に変化していく社会に対して気後れすることなく適応していくことができると思います。
 2008年、習志野青年会議所は創立35周年を迎えます。これまで青年会議所を脈々と築き上げてきていただいたその節目として、今一度各々が強い使命感と責任感を自覚し、より地域に根ざし、より市民の近くでその存在価値を最大限に発揮してまいります。
 最後に、私は1年を通じ、現在の習志野青年会議所に満ち溢れている熱き情熱を絶やすことなく最大限に高揚させ、我々の意思を市民に発信し、次代を担う青少年に引き継いでいけるよう、自分自身に「品格」を持ち行動する事をお誓い申し上げ、理事長所信とさせて頂きます。

社団法人習志野青年会議所  
次年度理事長予定者 森 英樹  

次年度基本理念



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